Markaudio Alpair6 v2M (Alpair6M)
#スピーカー #フルレンジ・スピーカー #自作スピーカー
#日記 #2023年 #1月8日 2023年1月-8 20:42
#日記 #2024年 #1月12日 2024年1月-12 18:8
#日記 #2024年 #12月8日 2024年12月-8 17:54 所感を更新
Alpair6は、3〜7L程度の比較的コンパクトなエンクロージャでバランス良く鳴ってくれる9cmユニットで、とても気に入っている。
Alpair5(8cm)とAlpair7(10cm)の2つの人気ユニットの中間のサイズのためかディスコン品になってしまったのは残念だが、出回っている中古スピーカーは、とても良いエンクロージャにAlpair6を納めたものや状態の良いものが多く、また、作る側としても8cmユニットよりも無理なく低音が出せて、かつ、エンクロージャの設計自由度が高く、使い勝手の良いエントリー向けユニットである。
中古のAlpair6 v2M (Alpair6M) を載せたスピーカーを入手し、書斎(和室)に設置し、PARC Audioのツィーターをアドオンで並列接続して、デスクトップ用途で使っている。
時々、ふすまを開放して、音量を上げて、隣部屋のダイニングから(4mくらい?離れて)聴いているが、これまた良し。
導入目的
ニアフィールド環境で、音楽性の高い演奏を楽しみたい
Markaudioのミドル・グレードのユニットの実力把握
当初の動機
2022年頃に、Markaudioのエントリーグレードの8cmドライバであるCHN519の搭載されたスピーカー(KONOCO 製 Markaudioユニット使用BS10 風小型スピーカー}を購入した。このスピーカーの元来の導入目的だったニアフィールド環境では、エンクロージャの容積が小さすぎてCHN519をうまく鳴らすことができなかったものの、性能の良いアンプにつなげた時に得られるリアルな音場に魅力を感じた。
そこで、Markaudioのミドルグレードの9cmユニットであるAlpair6Mを載せた中古スピーカーを入手した。
所感
情報量・音楽性が高く、満足度が高かった。高音も低音も若干弱めだが、2-wayスピーカーや10cmフルレンジのスピーカーなどと直接比べなければ不満がない。
ニアフィールドでは、さまざまな音をモニタ的に聴くこともできる。音楽性が高いので、オペラも楽しめる。(ニアフィールドでオペラを聴く気になったのは初めて)
通常環境で聴くと、他のスピーカーにない繊細な音楽表現に感動する。オペラをかけると、まるで、劇場で聴いているかのようなライブ感あり。
10年以上も前に発表されたミドル・グレードのユニットで、しかも、エンクロージャもユニットに最適化されたものではないにも関わらず、2022年の時点で、エンクロージャ込みの製品として売り出されていれば、定価10万円を下らない音質を実現していると思う。
不満な点
フォーカスが少しぼやんとする、少し音像が大きいのかな、という感じで、細身のエンクロージャに入れてもフォーカスの甘さは変わらなかった。意外とCHN519の方がシャープだったりするので、最新技術を搭載したユニットには空間再現性などは劣るのかも。
スーパー・ツィーターを加えると良くなる。PARC Audioの安価なツィーターでOK。
低音が小口径の割に緩く感じる。
TVニュースの男性アナウンサーの声がこもらないなど、人の話し声が聴きやすい。以前は、たまに、少しキツく聞こえる時もあったとメモっていたが、久しぶりにメイン環境に据えて聴いてみたところでは、気になるところはない(ただしエンクロージャが異なる)。
その他の所感
2-wayスピーカーとの比較
Paradigm Premier 200Bには何もかも劣る。
という点で、さすがに10cmの上位グレードのフルレンジユニットと比べると劣るが、10cmユニットと比べてコンパクトなエンクロージャに収めることができる点が魅力。
10万円以下の2-wayスピーカーには負けない情報量
スペック
ユニット
9cmフルレンジ
インピーダンス 4Ω
出力音圧レベル 85.249dB
周波数帯域 65Hz~30,000Hz
Fo 65Hz
バッフル口径 92mm
エンクロージャー
エンクロージャ1
アカシア集成材 t15mm (バッフルと天板) とパイン(赤松?)集成材 t18mm(側板他)
恐らく宮城県在住の個人の方の作られたスリットダクトのフロント・バスレフで、とても作りが良い。サイズが少し大きく、ダクトも適合していない可能性もあるが、音は良い。
サイズ:W175 x H320 x D225 mm (t17mm) 約7L
エンクロージャ2(Linfof工房製)
ローズウッド集成材
W130xH320XD164 mm (t9,mm) 約5L
課題
バスレフその他のアライメント・シミュレーションの実施
バスレフ
やはり、作りやすい、箱の大きさに対する自由度が大きい(群遅延も比較的小さく抑えられる。)
2.9L@67Hz (最適、特にコンパクトさと群遅延抑制を目指すのであれば。)
https://gyazo.com/8cea156235faeaaaa38d4bc057f0864d
4L@66Hz(3Lとほとんど特性が変わらないので、作る意義はない。)
https://gyazo.com/04c572ec260dda9de519e6e552a3cfa9
5.5L@63Hz (低音を少しでも欲張るなら、この程度以上に容積を増やす必要あり)
https://gyazo.com/3f8481da2760f0221b8b19fadb66faa3
7.5L@60Hz ここまで大きくできる
https://gyazo.com/28dc561c349a58f8bf1003f39611575b